夏の補強戦略

 

ちょっと前に出すはずだったんだけど遅れてしまいました。違和感あるとこもあるかもしれませんが最後までどうぞ

 

 

 

ポチェッティーノが繰り返しプレスカンファレンスで言ってるが今夏は大幅なスカッドの入れ替えが必要

 

マンチェスター・Cやリヴァプールでは、(両クラブの監督)ジョセップ・グアルディオラユルゲン・クロップが、欲しい選手、欲しくない選手を好きなように選べる。だけど、トッテナムチェルシーアーセナルといったクラブでは、コーチ陣にスカッドを構成する権利がない。うちの場合、決めるのは(ダニエル・レヴィ)会長だ」

「チームを強くするためには今夏の補強が必須だ。選手を獲得せずに貯めたお金が我々に良い補強をもたらすはずさ」

 

昨季は内容は伴わない試合が多かったが結果的には補強0でCL決勝まで進む快挙

ただスパーズはもうこれらの結果に満足してはいけないクラブにまで成長している。ポチェッティーノ第一章が終わった今スパーズはもうtop4を狙うクラブではなく全てのコンペティションで頂点を狙えるようなクラブにならなければならない←徐々にね笑

 

ここから話をすすめるにあたってちょっと前にyukiさんが出したブログを読んでない方はぜひ読んでほしい

レヴィが明かした長期戦略、新スタジアム、そして補強にまつわる事実 - To write is to do

 

そして、ここからはスパーズのファイナンスについて良ブログを出しているチャールズ氏のブログやツイートを参考にした

 

Sell to buy policy

そもそもスパーズの補強について論ずるには選手を買うためには売らなければならないという方針があることを知っておかなければならない(yukiさんもブログでこのことについて触れている)

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これはポチェッティーノ政権での選手の売買を表したグラフ(画像が粗くてすみません)

・赤のラインはNet spend

・青のラインは選手の売買によって移籍市場で得たもしくは費やした金額を表している。選手を売却できたら青の棒グラフは上に、獲得したら下に延びる

 

簡単に言えばこのグラフが示しているのはポチェッティーノは半端ないということ。18/19シーズンスパーズは補強0のインパクトが大きかったからか他クラブにもポチェの功績が褒められてはいるが実は彼が就任してから赤のグラフ(net spend)が示す通りまともな補強費を貰っていないのである

 

そしてそれが正に問題。選手を売却できて初めてポチェッティーノに補強するための金を与えられる。彼が欲しい選手は先に他のクラブにとられ、なんとか獲得した選手もプレシーズンに間に合わなかったり。最悪の場合は選手を獲得できないことも。それが去年の夏である

 

このアプローチ通りに補強をするのであれば想定ではポチェッティーノが今季選手獲得に費やせる金額は10m以下と予想される。この金額では誰かを売却しない限り彼の望む補強ができない。そして選手がなかなか売れない→選手を獲得できないという悪循環になってしまうのである

 

ポジティブなのは新スタを建設したのにも関わらず主力選手の流出を防げていることだ。それがどれだけ怖いことなのかは昔のお隣さんをみてればよくわかる笑

ただスパーズも選手層を厚くしようと思ったときに選手の売却をしなければ新たな選手をとれないということは忘れてはいけない

 

今夏いくら使えるのか

さてここでyukiさんのブログを読まれた方はわかると思うがレヴィはTHSTとのミーティングで新スタ建設は補強に影響しないと言っている。聞こえは良いがいやそりゃそう。今までは選手売ってからしか選手獲得せんからやんってなるよね笑 だからnet spendは0に近い

ヤンセン、エンクドゥ、エリクセン、ワニャマ、トリッピア辺りらが売却候補であるからまずそこで浮いたお金を補強に回せる

 

更にCLで得た金額が使えるだろとなる。CL決勝に進んだことでスパーズは102m£を得たとされる。これを直接補強費にぶっこみたいものだがまず2019年の財務実績がわからないし特に今季は新スタ建設の遅れでウェンブリーを長期間借りたこともありどれくらいの損をしてCLの賞金を補強費に使うのか予測が困難である

ただ他のシーズンと違うのはCLでの躍進のおかげでいつもより少しはお金に余裕があるということ

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とにかく言いたいのは Levy spend some f✗✗king money! 💰

 

 

ではスパーズ理想の補強は何なのか。これはレヴィの夏の補強戦略のアプローチが変わることを願うしかない

ここではチャールズ氏のブログ(5月に出したもの)を引用した(自分がかなり意訳したもの)

 

1.買うために売るというアプローチを辞める

これまでの市場では数カ月もスパーズの選手達の適正価格が来るまで売却するのを待ち、それからポチェッティーノに補強を許した。(昨夏の)ワニャマやトビーへの他クラブからの早期オファーは考える必要もなく彼らの適正価格に見合う金額で売れなくなるまでに売却すべきだった。そうすることで赤字にはならずいくつかの選手達もとれたはずだった

新スタを建設しある程度収入が見込めるようになり自由が利くようになった今スパーズはターゲットである選手獲得に向けて早期に動くべきだ。これは放出選手達に適正価格がつかなくてもだ。移籍市場で後手で動くことはポチェッティーノが望んでいるターゲットがとれないことを意味し悲願のプレミア優勝から遠ざかることになる
2.重要度が高い選手がいたら高額でも獲得する

リヴァプールは自分達のウィークポイントであるポジションにダイクやアリソンに高額な移籍金を支払うことで獲得することでチームとして新たなレベルに到達した。スパーズは中盤そしてRBに不安がある。そこにもうスカッドプレーヤーはもう要らない。ワールドクラスの選手達が必要なのだ。スパーズはサンチェス獲得の際にそれが出来ることは証明している。ただしそれはウォーカーが売却できたからだ。50m£の壁を破らないといけない時期に来ている

これはコスパの良い選手を獲得するのをやめろと言ってるわけではない。ただスパーズはバーゲンだけを探してくるようなチームではないはずだ

3.若い選手達の育成、発掘

昔からスパーズの強みはイギリス出身のタレントを見つけ出し育成することだ。ポチェッティーノは若手を育成しトップチームに押し上げることに関して評価が高い。最近に関しては若干その取り組みが減ってきているがどちらにせよシティやチェルシーに比べてこれは大きなアドバンテージになるはずだ

ただ言ったように最近この戦略にしくじっている。昨夏スパーズはジャック・グリーリッシュを逃しシェフィールド・ユナイテッドにいたブルックスも獲得できる資金があったにも関わらず獲得しなかった。スパーズはラメラの怪我やそもそも層が薄いので出場機会を得られたはずだった

幸いなことにセセニョンは追っているみたいだ。もちろんスパーズはアカデミーの選手達にも昇格のチャンスがあることを示さなければならない。ただ国内の選手達をスパーズにもってくること。このアプローチは続けてほしい。スパーズはこの方法で成功してきたクラブだ。デレ、ダイアー、ベイル、ドーソン… 美しいことにスパーズはもうピークを迎えるであろう選手達を売らなければいけないということがない。更にダイアーやデイビス(CLでは✗)などといった選手達が海外の選手達とみなされてHG枠の問題にも苦しんでいるがそれも解消できる

 

そしてなんと今夏レヴィが実際このアプローチに近い補強をしている!クラークは3にエンドンベレは2に当てはまる。ほかにもロチェルソ、セセニョン兄弟を追っていると言われておりずっと補強がなかったスパーズサポとしては嬉しい限り。移籍市場でこんなに楽しかったんだ…(今の所笑)

 

このブログちょっと前に書いておりエンドンベレ、クラークの補強があってからは修正しなければならなかったのでかなり雑感はありますがスパーズの補強について少し知っていただけると嬉しいです

 

Oh Ndombele~?